【色補修】CHANEL/マトラッセ
ご依頼のきっかけ
こちらのバッグは、お母様が長年大切に使われていたものを、娘様が受け継がれた一品です。
「このまましまい込むのではなく、また日常で使える状態にしたい」との思いから、ご相談くださいました。
Before

世代を越えて引き継がれるバッグには、単なる使用感ではなく、そのご家族の時間や記憶が重なっています。
今回の修理では、その空気感を消してしまわないことを大前提としました。
このモデルは、CHANELの中でもご相談が非常に多く、特にフラップ周りや角の擦れ、全体の艶ムラが出やすい傾向があります。今回も、革自体が大きく傷んでいるわけではなく、長年の使用によって表面の色が少しずつ抜け、全体の印象がぼやけている状態でした。
After

今回は、トーンを見ながら、自然にみえるように外側を全体的に色を入れる方法を選びました。
世代を越えて受け継がれるバッグだからこそ、修理は“きれいにする作業”ではなく、“時間を整える作業”だと考えています。
プロの解説
全体を均一にしてしまう補修ではなく、元の色味や艶感を尊重しながら、抜けてしまった印象だけを整えることで、「直した」と感じさせない仕上がりを目指しています。色を入れすぎるとキルティングの立体感が鈍り、光の反射も不自然になるため、その見極めが最も重要なポイントでした。
お客様のコメント
想像以上の仕上がりで驚きました!娘と交互に使わせていただく予定です!また孫に継承できたら嬉しいです。その際はまたよろしくお願いいたします。
修理内容
・クレンジング
・色補修
・コーティング
